喜ぶべき50歳

普通なら50歳は,40代が過ぎ「あ~あ。」ともう本当に若くないやと思う予定だった。

私は中学1年で腎不全になり、公費負担の血液透析を受けて生きることができた。

透析は救命医療で、でも当初の透析は死の前の儀式のようだったそうだ。
その時代に、将来公費負担の透析で、中学生からおばさんになる世の中を想像できたか。

日本では今は健康保険で誰でも透析を受けることができ、透析天国と表現されるほどだ。
他の国では透析を受けるのに年齢制限があったり、透析を受けないことは自然死と考えるところおある。

透析全額自費だった頃に、透析で生きるため署名活動の重みや、患者会を立ち上げた医師の存在などのおかげで、現在の日本の透析医療は当たり前にできたものではないことを知った。

そう思ったとき、単に年を重ねる自分に気づき、何か恥ずかしさを覚えた。

参考;
腎臓病と人工透析の現代史、全腎協、東腎協