力を使わないリハビリ

自分の身体。顔や腕がへんな方向向いてたり、動かなくなった手足は力ではどうにもならないこと、頭の片隅ではうすうすわかっている。マヒの身体を無理やり動かすと、マヒの体は反発し、意固地になる。
竹森さんのリハビリは、首尾一貫して力を必要としなかった。それにどうやらリハビリで私の身体を持ち上げている先生自身もぐっと力を込める力の入れ方をしてないらしい気がしてきた。足を持ち上げる練習のとき、息がつまる感じがしたので質問した。
普段使っていない筋肉を使ったことらしい。急に酸素が必要になったがうまく取り込めずに息がつまる感じがしたのだろうか、と思った。
先生は力を入れるとき、ん!となるでしょう(息を止める感じ)とおっしゃった。そして息をはくようにすればよい、使われはじめた部分には筋肉がついてくると。
私がどこの筋肉のことですかと聞くと、腹筋と大腿~筋(足の根元を指さしていらした)だった。
この日感じたことを書きたい、はじめての感覚だったので。立って姿勢を直していたときだったと思うが、私は多分疲れてしまうと感じていたのだが、先生に歩きを促されると、それあった疲れに似ただるさが取れて歩きに集中できたのだ。
歩きといってもおぼつかない足取りの、私はあやつり人形みたいだと感じていたのだけれども。よくわからないが、立てないけど、擬似的に立たせ歩き、呼吸をうまく利用して筋肉を作り、立ったときの姿勢を作る方法があるのではないか、そんな気がした。