足に、そ、装具?!

今回のリハビリで印象に残ったことは、先生に「足に装具を付ける」提案があったことだった。
片麻痺になり最初の2年以上、右足に装具を付けていたのは、麻痺ではない左足一本で動き右足を棒のように固定することで移動する必要があった為である。

この状態で歩行距離を伸ばすようリハビリ診察時に指示されたが、2kmでギブアップした。
歩行距離を伸ばすことは、右足股関節の痛みが増えるだけで、外出後はしばらく動けなかった。

リハビリ療法が認知運動療法に変わり、筋トレのように硬くなった右腰は次第に柔らかくなった。
ある日透析のため診療所に向かって歩いていると、診療所まで数百メートルのところで、装具を付けているのに、右足裏にはガラスの破片を踏んでいる感覚がして全く歩けなくなってしまった。装具をはずすとその感覚は消えるが装具なしでは怖くて歩けない・・・診療所まで数百メートルの間、装具を付けたりはずしたりして時間をかけて診療所へ行った。
この痛みがある間は、痛みを感じながら歩くしかなく、どこへ行くにも膨大な時間を要した。ある日自分は装具はなくても歩ける気がして、装具はつけずに、痛みを感じずに慎重にゆっくりと歩き始めてみた。装具は不要になったのである。

今は認知運動療法をご存知の先生で、装具を付けるとすべきではない筋トレなんてあり得ない。でも突然足に装具を付けるお話を先生から伺い、私は装具をつけることに拒絶反応してしまった。。。

でも、今は両麻痺だから装具を付けても歩けないので、なぜ装具が必要なのか先生に質問した。

先生は、安定して立つ姿勢をキープする為と、緊張を抑制する為とおっしゃった。

それなら安心! 足に装具をつけてみたくなってきた。



最近は自分の足に立つ気があるのだろうか、と思うときがある。
以前リハビリ中に、この感覚がはっきりわかれば、立てるんじゃないかと感じたこともある。