脳からみた自閉症◆大隅典子

自閉症の僕が跳びはねる理由◆東田 直樹
以前、NHKのドキュメンタリーの再放送で、東田直樹さんのことを観て、書かれた本を読んだら、自閉症ご本人が話しにくいけど書く文は作家でびっくりした。

私は自閉症を知らず、自閉症を研究している人はず、と読みやすいブルーバックスの「脳からみた自閉症」を読んでみた。読みやすいはずだが難しかった。。。著者は歯科の博士だけど、所属していた研究室が脳の発生に関係する遺伝子に関わってから興味を持たれ、発生学専門でこの本を執筆されている。 日本語の発達障害とは、正しくは「発生発達障害」で、発達障害のひとつの自閉症は母胎で脳が発生する過程と考えられているそうだ。

自閉症となる遺伝子があって、最終的に創薬が目標のようだが、研究の対象が遺伝子とは生命誕生以前の話である。
東田さんの本で自閉症でほとんど話せないとか、自分の身体の感覚がよくわからないとかあって、この本から実践でよくなることを知りたいと思ったのだが。


自分が腎臓の病気になったのは、生まれてわりとすぐウィルムス腫瘍で左腎摘していることは知っていたが、もとをたどれば自閉症と同じ遺伝疾患だったんだなと思った。
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WAGR 症候群
ウィルムス腫瘍(Wilms’ Tumor)、無虹彩症(Aniridia)、泌尿生殖器異常(Genito-Urinary
Anomalies)、精神発達の遅れ(mental Retardation)などの症状を示す疾患で、染色体微細構
造異常症候群の1つです。

WAGR症候群は、発症頻度 100 万人に 1 人とされる稀な遺伝性疾患です. WAGR 症候群は 11 番染色体上の一部の遺伝子を欠失することにより生じます. ウィルムス腫瘍、無虹彩、 泌尿生殖器奇形、精神発達遅滞に加え、全身の様々な臓器にも奇形を生じます. 診断 通常、無虹彩が診断のきっかけになります.
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でも本を読んでも自閉症はどういうものかについてはわからなかったです。
誰についてもそうかもしれませんが、人間は見た目で判断できないということしか言えないです。