右体幹を伸ばす 2011.10.26

体幹を伸ばすのをメインに
寝返りするとき、右の身体がどう感じるかを感じるか

最初は寝返るとき気をつけること(顎を引く、足を曲げる)を考えながら、その考えている対象(右半身)の感覚を考えるのは無理かなと思った。でも実際右半身の感覚に注目すると寝返るときの動きは自動化されていたので、感覚に集中できた。
左に寝返ると右半身が何か重力で押しつぶされる感じがした。 ペラペラの右半身は、左半身に張り付きペッタンコで、曲がった右手は右半身に融合してしまっているように存在はなかった。 意識せずに感じられるこの右半身にある感覚は、寝返りの回転とは逆方向に引っ張られる感覚だけだった。
鈴木先生に、「さわってみて」と言われ、さっきまで右半身が張り付いていた右側腰の横をさわる。「ちゃんと形があるでしょう、ペッタンコじゃない」と言われる。自分の身体が脳で考えているもの(感覚でわかるもの)と実際のものとを比較したのかと思った。
鈴木さんは次に「ペッタンコではなかったあたりをかんじてみて」と言われ、そのあたりに意識を向けると、右半身が押しつぶされて何もないと感じていた空間に何かがある感覚があった。(何かわからない立体感、もこもことした肉質だけを感じている)
もう一度寝返ると、自分の胴体は丸太に感じられた。このときはペラペラの右半身の感覚はなく、寝返りの回転とは逆方向に引っ張られる感覚もなくなっていた。右手は固まりとして存在していた。
次に右側に寝返った。 今まで左右に寝返ることは何か全く別の動作に感じていたが、同じ感覚に近づいた感じがした。

◆耳が聞こえなくてもこのリハビリはできるのですね

認知療法は対話が重要だと思っていたが、先生が患者の言いたいことを汲み取れれば(信頼関係みたいなもの)、このリハビリは成立するのではないかと感じた。今回のリハビリ中も寝返るたびに、そのときの感覚を50音文字ボードで答えたが、その都度鈴木先生は(首を傾げるのではなく)考える仕草をしていたので、少ない文字数から私の感覚の移り変わりを読みとっていたのかとすごいなと思った。
昨日感じていたことが、具体的に今伝わりました
なので、ほんとにこれを書いてもらうことは大切だと感じます
言葉の壁が私も難渋しているところで、認知療法は質問をたくさんするので、話せないと中島さんもフラストレーションがたまるのでは、とか私も勘違いして読みとってしまうと、二人が別の方を向いてしまう恐れがあるのではと、思いながらやっています。でも仮にそうしたすれ違いがあっても、次の日にこうして書いてくれることで、その問題は解決できます。時間はかかるけど、こうして積み重ねてやっていけたらなと私は思っています。