壊れた脳内のプチ実験

1度目の脳出血では、ヴァイオリンを弾いていた頃アンプした曲は最初忘れていたが次第に1年経つと思い出していたのに、今はそれがまったくできないでいる。思い出そうとしても2,3小節で、頭の音程もおかしい。どうしてこんなことになっちゃったのか。耳からの情報は全般的に認知できないし、TVから流れる音楽もわからない。でも歌詞が表示されていて歌詞を目で追い、知ってる歌を目で聴いている(?)とき、記憶がサポートしているのか音程もおかしくなく「聴ける」。それなら譜面を目で追いながら聴いたら「聴ける」のだろうか。


自分の声はわかってないが、入院中STで私の声が高いか低いか指摘されることがあり、自分が出す声は自分の感情に反映しているみたいだと感じたことがある。高い声と言われたときは少しだが伸び伸びと声を出していたときだった。


私は5歳からヴァイオリンを習ったおかげで一応絶対音感があることを利用して、自分は正しい音で声が出せるのかどうか、試したくなった。正しい音かどうかの判別は喉や鼻で感じる振動とその振動に対する感情。正しい音程で歌えたときは気持ちが良かったし、微妙な音の調整は感情と連動している気がしたのである。正しくない音の声を出せば不快になるのでは。。まず楽器の音あわせに使う「ラ」を試してみた。音なしハミングみたいな音のイメージは難しい状況だった。でも少なくとも気持ちのよい振動とそうでない振動は確実にあった。

でも予想ははずれていた。耳から聞こえる音がおかしいように(IN)、自分が正しいと思って作り出す音もおかしな音程(OUT)だった。「ラ」の声を出したつもりだったが、チューナーを見ていた母は高い「ド」だと言った。チャイムの音が「シー」「ソー」に聞こえると言ってみたところ、またチューナーを見て母は「こっちは合ってる」と。

よくわからない・・・聞いてる音がずれているが音名としてなら認識している?

先日ヘルパーがいらしたチャイムを父と同時に聞いて顔を見合わせた。チャイムの音はおかしな音程で不安定でも聞こえている。少しずつだが聞こえてるものは増えているのかな。。。