夫の会社の社員の方がお客様としてきてくれた

突然夫が明日会社の総務部人事課の女性がお見舞いに来ると言った。お客様は退院後は初で大歓迎だけど、「私しゃべれないよ」。ポメラは壊れていたのである。仕方なくデスクトップパソコンのメモ帳を立ち上げ、フォントサイズ48にしてポメラの代用にすることにした。

その女性はにこやかで話しやすい方だった。言葉も丁寧に選んでる、さすがだと思った。でもまさかこの方から、私が今回脳出血後に頭の中でもやもやしていた悩み?みたいなものが一掃されることになるとは思わなかった。約3時間も筆談にお付き合い頂いた。

頭の中でもやもやしていたものとは、自分が生きるためにいかに人の労力を必要としているかである。(排便や入浴に人の力を借りること)透析だけでも同じことは言えたのだが・・・私はここまでしてもらう人間なのか。似たような境遇のひとがいると思えば、そんなことは考えるべきでないことはわかる。でも自分の立場がすっきりしていなかった。

その女性も病気を抱えていて、親には苦労かけているが、「生きることが大切なのよ」、と言われたとき心に響くものがあった。自分という人間を生かし続けることが重要・・・結局私は自分の命は自分のものと考えていたから、私が生きるのにそんなにして頂くなんとめっそうもないみたいな気分を持ち続けていたのではないか。

それにしてももう少しはやくお客様が来ると教えてくれたらどんなお菓子を出そうかとか考えられたのにな・・・