身体ってすごいのかもしれない・・・

「今日は右足が思うように動いたわね。」
入浴後に、私より先にヘルパーさんがおっしゃった。靴下を履かせようとヘルパーさんが靴下を広げて持っていると、自然に右足が近づいてきた。

いつもズボンは半分脱がせてもらい、後は自分で脱げるか、試していた。まれに左足が脱げることはあっても、右足は1度も脱ぐことができなかった。

ところが今日は右足が知らない間に脱げていて、さらに右足が左足を脱がそうと、左のズボンを下に引っ張っていた。目をまんまるにするしかなかった。右足の脱ぐスピードの速さに一番ビックリした。脱ぐのには、手を使わず足だけだったからである。まさか右足は脱げないだろうと思って見ていないとき、どうやって脱いでいたかを見たかった。