焦ってはいけない

フットレストに、左足が大人しくじっと乗るようになったのも、日が経つにつれて滑り落ちだした。けれども左足裏からは、今までなかった、フットレストから、自分の足の重みに対する反発みたいなものが感じられる。ただ単に感覚がはっきりしすぎるだけかもしれない。
フットレストから足が落ちても、リハビリの効果が残っていると感じている。

リハビリ後はよく眠ることができた。そして普段みない夢をみて、やけにはっきり覚えていた。
学校のような建物で、5階から地下1階まで、走って降りていた。スピード感はあって、気分はよかった。足はつま先だけ使っていたが、手すりにさわりつつ、らせん状の階段を一気に駆けて降りた。地下の部屋では運動会の種目を決める打合せだった。私は障害物競走を提案した。運動会も障害物競走も自分が好きだったもの。でも縄で編んだ網を、自分は動かない右腕があっては抜け出せないなどと考えていた。
夢ならではの、意味のわからなさ。でもリハビリの影響受けているようにも思え、気分がよく感じる夢は、たまにみるのも難しそうな気がした。