20150728 一瞬でトランス/右手の指のイメージ/振動

血圧は107.昨日透析後に気分が悪くなったり手がつったり、夏バテ気味。。。はじめて豆乳粥というものを父に作ってもらった。「乳」がつくからミルクっぽさをイメージしてたが、チキンスープで煮込んだ、ただの白いチキン粥。おいしかったし、翌日は体調もよくなった。

■一人でトランス?

今日は「1人でトランスする」と先生がボードに書きびっくりしたが、実際は目標で、足を軸にして一瞬で車イスからリハビリ室にあったイスへトランスし、目の前には先生のしっかりしたサポートがあった。
トランス後に先生から「怖くなかった?」と聞かれたが、「わからなかった」。本当に一瞬ですわるイスが変わっていて、軸足として安定感があると思っていた左足は、一瞬でも力を使っていた痕跡はあり、じんじんと感覚の余韻として感じていた。

前回動きのあった右手首はこの日も動いていた。
右片マヒになったのは10年以上前で、今まで右手には自ら動くことがなかった。

■右手の右手の人差指と親指で何かをつかむイメージ

先生は右の指をほぐすようにした。以前、指を甲側に曲げるとすごい激痛だったが、それが今もなくなっている。パステル?(チョークに似た棒状の絵の具。粉末の顔料を固めたもの。)が、1本あるいは4本くっつけたものを、右手の人差指と親指に挟む。見ずに、どちらを挟んだか?という課題は全くできなかった。
右手の人差指と親指に、パステル1本挟むときと4本挟むときは、具体的にどんなものを挟んでいるかをイメージできることが課題の訓練になるそうだ。
私は発想が貧弱なのか、1本(細いもの)と4本(厚みのあるもの)、それぞれ1つずつしか具体例は思いつかなかった。ペンと本だった。

■聞こえについて

イメージできる声はあるか?

イメージは、空想などと違って脳内で本物そっくりに再現される状態と思っている。
一緒に生活している夫や猫の声は、倒れる前に聞いた声として、記憶を通じてはっきり思い出すのだが、覚えていた曲を1~2小節くらいし頭の中で歌うことができない、これに似ていて、ちょっとしか頭に出てこない。自分の現在の呼吸も、なめらかに吸ったりはいたりできないが関係しているのか・・・と思ったことがある。

先生はクッキーの缶を私の足の上に置き、私の右手にはラップの芯みたいなもの持ち、太鼓のように、芯で缶を叩いた。右手首が甲側へ動くなら芯で缶を叩くときで、芯を持つ右手首は介助により甲側と逆に動かしたら、甲側へは介助なしで戻って来るのではないか? でも甲側の動きはまだ小さすぎて、自力で戻ってきているようには見えなかった。


缶を叩く音はわかっていた。左側頭上で音が反射して聞こえたり、途中から右側頭上からも聞こえたり、相変わらず、脳は音の処理に動揺しているのか。
でも普段聞こえていると思われているものの中には、勝手に脳によって脚色されたような音があり、見たものからイメージした音であれば目を閉じれば聞こえなくなる。視覚情報や缶からの振動がない状態であれば、本当に聞こえているものがわかる感じである。今回も目を閉じたら、聞こえていた缶を叩く音はこもった音に変わった。金属を叩くときの感じがなくなっていた。 
先生は缶を叩き、何拍子か質問した。私は足に置いてある缶から身体を伝わるものから、ふつうに何拍子かはわかった。「それって振動だよね」と先生はおっしゃっていた。
自分の聞こえは、耳から入った情報を脳が処理できなくなっていると思っていただけで、何も理解できないでいた。身体使って聴くことに振動があって、自分の知らない聴く方法がたくさんある気がした。