握った右手を自分で開く要件

今まで右手の指の動きには気になることがあった。

退院当初、右手はかたく握りしめていた。
ある時期から入浴を手伝ってくださるヘルパーさんは、私の握った右手はすぐ開くことができた。私はどうして簡単に手が開けるのか、ヘルパーさんに聞いたことがある。でもコツなどなく、柔らかく開くのよ、とおっしゃっていた。

でも実際に自分で開こうとすると、指はバネのように手のひらにくっついている感じで、開くのはまず無理だった。

右手は私の身体の一部だが、握った右手は自分で開けないが、ヘルパーさんやリハビリの先生など自分以外の人なら開くことができるのはすっきりしないものがあった。

自分で手を開くことは、寝ているときなら時間をかければできる。手を開くとは、私の場合は指の第三関節だけがバネがゆるんで手が開くように見える。

先日透析終了時に感じた自分の手首が持たれているときの発熱のような熱さ
自分の左手で右手首を持ってもそのような感覚は起きていない。
左手にはかろうじて温度感覚はあり、右手首を持つと、右手首はまず冷たいと感じ、しばらく手首を持ち続けると左手は少し温かくなった。

右手の感覚はどうか?
右手首を持つ左手について、正確な右手の感覚を感じ取るのは難しかった。
自分の右手で、自分の左手の感覚は、しばらく手首を持ち続けるとほんのり温かいときもあれば、右手首に左手の存在がはっきりしないときもあった。



右手の感覚は非常に感じづらいが、でも感じやすい方向に持っていくべきであった。
私は昨夜から、よく左手で右手を触っている。だからどういうことはないと思うが、触ることで右手を介助する左手の存在が大きくならないだろうか。日常で左手で右手をサポートする機会は本当に少なかった。
自分で右手を開くとは、私自身、右手は左手による介助を了解しなければならない気がする。右手を開けないとき、落ち着きのなさとか自信のなさをなんとなく感じているからである。