はじめて知った自分の眼の筋肉の麻痺

リハビリで寝て、お腹を上げたり背中をへこますのはうまく行っていなかった。

先生は図で、お腹を上げるときは下腹部の筋肉を、背中をへこますのは背中全体の筋肉を使っていると説明されたと思う。
さらに、目が上を見ると頭が下がる(背中の筋肉はベッドにくっつく感じがした)ともおっしゃった。目が下を見るとお腹に少し硬い感じがした。

先生に、
「(面白いと思ったが)目がうまく動いていない気がする。」
と伝えると、先生は、
「眼の筋肉にも麻痺はあるからね。眼は動いているよ。」
とおっしゃった。

そうだったのか。
鏡を見ているつもりなのに黒目は遠くを見ているようだったり、ペン先がどこにあるかわからず字を書けるようにならない理由がわかったのである。

自分の眼は、大まかな方向を見ることができても、ピンポイントな場所を見ることができない。

45歳の自分の視力が落ちて小さな字が見えないのは当たり前だろうと思っていた。
でもたまにピントが合って小さい字が読める時があり何でだろうと思っていた。

本を読むとき、次の行に移るには一旦ページ面全体を見て読んでいない行を探していたのも、視力低下ではなく見たい場所に黒目が動いていなかったからだろう。

身体の麻痺が徐々に改善したら、眼の筋肉の麻痺もなくなるかもしれない。


眼の動きを利用するリハビリは自分でもやってみたい。
確か先生は30秒以上続けてやらないようおっしゃった気がする。