20130212 向こう側の感覚がわかりだしたみたい

リハの前に、先生から午前の片マヒの患者さんで私のブログを見た方がいらっしゃったという話があった。このブログを読み認知運動療法が良さそうだと思われたそうだと聞き、ちょっと嬉しいと感じると同時に、アクセスの少ないこのブログだが緊張感を持って書こうと思った。

■足底の課題
足底で紙が前後左右に動かされ方向を答える課題。
わからないでいた理由はわかりつつあった。紙の方が動いているとわかっているつもりでも、いざ課題に入ると足の方が動いているとしか思えない感覚でいたのである。その状態は、前後と左右の区別はついたが、前か後かの2択は「両方あり得る」感覚だった。
先生は「直感でね」「考えないで」とおっしゃる。考えたくないのに考えているんだろうたぶん・・・と私は思いながら。
するといきなり課題が続けて正解しだした。紙の動きは行って帰るかんじで、行きの方向だけ答え続けたらうまくいった。

・上り坂下り坂、どちらの坂を足低は動いているか
・右上左下/左上右下、どちらの坂を足低は動いているか

続けて行なった2問の課題は全問正解。
今までの感じ方と異なる方法に切り替わったのは明らかだった。
おおざっぱに言ってどんな感じかといえばいい加減な雰囲気。考えないようになったから?
表現できない・・・

まず今までと全然違うのは、課題がはじまると瞬間的に答えがわかったこと。
わかっているが本当だろうか・・・疑心暗鬼になったほどだった。
以前から先生から”むこう側の感覚”でうまくいってる患者さんが出てきていると伺っていたが・・・
今までとは大分違う感覚のとらえかたになるかもしれないともおっしゃっていたが、本当にそのとおりだと思った。

なぜ足底の感じ方が変わったのかはわからないが、課題に正解しはじめた前後の相違は、課題に答えるのに自我があったかどうかと感じている。課題に答えるには自我は邪魔で、これを取り除くとほしい感覚情報だけ見つかった気がする。向こう側の感覚は、身体が何かに触れて、何かはどんなものかを知ろうとする感覚?

向こう側の感覚がわかりはじめると、力が入り過ぎなくなったり、動きが出たりするそうである。