夢と記憶

先週は宮崎の友人が、仕事で東京に来ることになり、久しぶりに会うことになった。うちに来てもらうことになった。
コミュニケーションは面倒をかけてしまうことはわかっていたが、私の記憶、大丈夫かな、とそれはちょっと気にはなっていた。せっかく会いに来てくれたのに思い出話ができないのはまずい。
会う前は自分で思い起こす記憶はわずかだったが、実際会うと全然違っていた。当たり前かもしれないが、筆談で「~だったよね」といった情報を文字から受け取っている点はメールと同じだが、目の前に友人がいる臨場感が記憶を本物にしてくれたようだった、言葉が同時に引き出す、事柄だけでなく情景のようなリアルな記憶は大きかったのである。遠くから会いに来てくれた友人には本当に感謝している。

2度目の脳出血から、人の言葉がわからず現実とは思えない電気のような音を聞いているせいか、夢と現実は区別しているつもりでも、「本当にそうなのか?」、自信が持てない。特に記憶は夢に近く感じる。知り合いが登場する夢をみた記憶と、実際にあったその知り合いとの記憶、すごく似ていて、今の私の頭の中では区別がしづらい気がしている。