上手に座れないひとのためのスライディングボード手順?

私は普段、ある程度力のある介助者でないと、ベッドから車イスへの移乗は少々怖かったのだ。ある日、TVの介護現場で、ヘルパーさんが「これは楽ですね!」と言いながらスライディングボードで移乗を行っているのを見た。

私の日常生活において受けている移乗は、ベッドから解放される、重要な介護の1つである。さっそくこのボードをレンタルしたが、当初はうまく使えなかった。付属の説明書には、体幹不安定でも使用可という言葉は見当たらず、無理かもしれないなと思っていた。ネット上の情報でも、体幹不安定な患者がこのボードを使うには工夫が必要であるとあった。

力の弱い母が使ってみたが、バランスを崩し私が落ちそうになると、そういうとき体勢を戻すのにかなりの力が必要そうだった。
ところが紆余屈折あっが、母がこのボードを使えるようになった。ボードで移乗が楽になるのなら、ヘルパーさんにもぜひ使ってもらいたい。ヘルパーさんがいらっしゃるとき、親が見て確認した。父はデジカメで撮影していたのを見て、説明を作りこれもヘルパーさんに見てもらった。
スライディングボード手順
しかし、簡単に思えた説明だったが意外と難しかった。しかもこの手順を読んでできたヘルパーさんはひとりだった。そのヘルパーさんはできていたが、手順を読んでできたわけではなかった。要は説明は読みづらかったのだろう。手順は参考で、毎回移乗のやり方が微妙に違っていた。それを「なるほど・・」と移乗されている私の身体で感じるときがあった。

ヘルパーさんは常に臨機応変なのである。