人の笑顔

土曜日にヘルパーさんからバースディカードをいただいた。うれしかった。

3人のヘルパーが私の笑顔ついて書いてくださっている。話せないから、自分の気持ちがより強く出て話そうとしてしまうのだろうか。
でもこれができることに幸せを感じる。

1度目の脳出血のとき、私には表情というものがほとんどなく、笑ったつもりなのに、鏡で見ると卑屈な何かを嘲っているような表情だったのだ。
退院後、一人で買い物に行くと、私は計算ができず、少ない買い物でいつもお札で支払っていた。
でもレジで1枚のお札では足らず、「○○○円ですよ」と言われたとき、私は照れ笑いもできず。店員さんは無表情でこっちを見ていた。
「これはかなりまずい・・・」
と思った。無表情でも面白いことなどを言えれば人間性は保てる。失語症で思ったことが頭に出てこない状況だったため、非常に困っていた時期があった。

その時期を思い起こすと、今の不自由な生活ではあるが、聞こえず話せない世界でも、自分の表情を見て笑いかけてくれる人がいるのは、やはり幸せだと思うのである。