目で理解する「あいうえお」

昨日のリハビリについて書くつもりだったが、今朝急に思い出した記憶が気になり、これを先に書こうと思った。
記憶とは、脳出血で搬送された杏林大学病院で受けたSTであった。先生はすごく若くもなく中年でもない、35歳くらいに見えた。先生が私に教えてくれようとしていたことを思い出した。

残念ながら、私は教わったことをマスターできなかった。
その内容とは、目で見て言葉を判断できる口を動かす方法だったと思う。
発声ができないとき、確かにこれができたらすごい。
あ行、か行、・・・、 あ段、い段、・・・、紙に書き、一語一語、それぞれ口の開け方、口から見える舌の動きなどが違うことを教えてくれようとしてくださっていた。

STの先生は、はとんど筆談を必要としていなかった。
それは、先生が教えてくれていた口の動きを、先生自ら実践していたと思うのである。

看護師さんからは、50音のひながなの紙を指差しで伝えてもらっていた。
でも何を伝えられたのかの記憶がうすい。
STの先生の口の動きと同時に、先生の言葉と表情もタイムリーに見ていた。
先生の言葉は記憶が濃かった。

私もこれができるようになりたい。