想定外の座位

あれ?
今更ながら、先生が足首を押す動きは距骨を押し込んでいるのではと思った。
私も何かやりたいが思いつかない・・・
先生は、骨盤を後ろから刺激したり、足の曲げ伸ばししたり、立膝をぐらつかないよう固定したりしていた。
そういえば先週、左の立膝は気持ち良くまっすぐに立ち、そのままウトウト寝てしまい、目を覚ましたらまだ左足は立膝であったことがあった。私は寝返りができないため、寝始めた体勢と目が覚めたときの体勢が同じなのはよくあるが、立膝で目が覚めたのははじめてだった。
そのときを思い出すと、土踏まず辺りがベッドの表面を感じていて、立膝は固定されていたと思った。それをやってみようとすると、足指がバラバラ動いて過敏に感じただけであった。
 距骨を足の関節に閉じ込めたい。関節の中から引っ張れないか。
アキレス腱を伸ばせば張れる?
白い壁を見て。アキレス腱が伸びたりちじんだり、それに合わせて踵とふくらはぎが動く動画を見ていた。
 すると先生の指示でイスに座ることになった。
先生は右足の踵を地面につけ、力が入っていることがわかるか質問されたが、右足の踵にはびっくりする位の痛みだけだった。
痛みが落ち着き始めると踵には先生の力が入っていることがわかった。

「左足はどうなんでしょうか?」と聞いてみた。
先生の指示で、母は右足が動かないように両手で固定し、先生は左足の踵を地面につけるよう両手で力を入れた。
右足ほどは痛くはなかったがやはり痛く、でも痛みは落ち着かなかった。左足の踵は痛くても最初から先生の力が入っていることはわかった。
先生が左足の踵の下に厚めに畳んだタオルを入れると、急に左足の踵の痛みは消えた。不思議だなと思ったが、踵を地面につけようとしたら痛み出し、つま先立ちに近くなるように踵の下にタオルを入れたら痛みは消えた。本当なら踵が地面につくときは痛みはなくて、つま先立ちになったら足は緊張を感じてむしろこっちが痛む気がする。自分の感覚がわからないだけでなく、今踵の感覚がわかりはじめたようなのに、あべこべな反応をしているのか。

自分の感覚に問題を感じるが、座位は良好だった。
お尻の下には丸くつぶれた大きなお餅が2つあると感じ、上半身はまったくぐらつきがなかった。そのためか、右手は緊張することがなく、手のひらは腰付近にあり右手はおろされていた。
姿勢がよかったと母に言われたが、リハビリ後の食事のとき、食器が右側に置かれていると感じ、食べづらいため左側へ移動させた。食器は真正面にあると思うのに食器は右側すぎで取りにくい。リハビリで姿勢に変化があった気がした。