はじめてのあいさつ???

最近、シャントが右腕の患者のベッド列ができた。
シャントは利き手ではない腕に作り、それは利き手で咄嗟にシャントを守れるようにする、と聞いた。
私は左シャントだったが、穿刺する血管がなくなり(同じ位置ばかり穿刺する、もともと血管が細い、など透析血管の寿命は様々ありそう)、現在右シャントである。
右側にシャントで左側に透析機械。血液が流れるチューブは、機械から自分を横断して右腕へ。左シャントの人が圧倒的に多いので、特に気にしなかった。
でも右シャントに透析機械も右側に変更され、警報が鳴りスタッフが消しに来てくれるのが妙に減ったようなのでる。

となりのベッドは女性だったが、おじい様に変わった。
女性のときは、話せなくても手を振ったり軽いジェスチャーがあったりしたが、今はまったくない。
でもあるとき、帰ろうとしているおじい様の口の動きを何気なくみたら、「お先に~」だったのである。
おじい様は私に話しかけてくれていたのかもしれない。
しょっちゅうおじい様を見てみたが目が合わない。
そうか。「お先に~」のときはベッドで座っているとき見たから座ってみよう。
すると気がついてくださったので、しゃべれないし手を振ってみた。
おじい様はきょとんとされているようだった。
何か伝わったらうれしいけどなあ。
技師さんのお話では、おじい様は紳士的でいい方だそうだ。