この感覚、よいと思っていいのか・・・透析の穿刺

私の透析のための血管

2度目の脳出血で、それまで透析をするには左腕を使ってきたが、返血を行うための血管に穿刺ができなくなってしまった。 静脈に返血を行うが、左腕の静脈はつぶれてしまい、穿刺に耐えうるものではなくなってしまったらしい。
もともと血管は太い方ではなく、透析年数は30年以上であることもある。
脱血の血管は、表在化という透析のために骨近くの動脈(と聞いた・・怖いが)を穿刺しやすいように腕表面に持ち上げる手術されたものを使っていた。

<補足 表在化であった理由>
1度目の脳出血で入院中にシャントが止まってしまい、再脳出血を起こさないために血圧を上げないようシャントではなく表在化手術を行っていると聞いた。
シャントは、動脈と静脈をバイパスでつなぎ静脈の血流を速めるが、表在化は、血管を持ち上げて血流速を上げてはいない。



返血ができなければ透析はできないので、グラフト(人工血管)を右腕に使っていただいた。

現在、麻痺ある右腕にグラフトを埋め込み、シャント手術を行い透析ができている。


グラフトは、見るからに血管が埋め込まれているとわかり、サイボーグになった気分である。
グラフトは穿刺しなくても血管の場所は見えているので穿刺しやすいとある看護師さんに言われたことがある。
でも穿刺の痛みは、麻痺の腕でも、痛かったり、麻痺ならではの不快感はあった。


グラフトが入った右腕の透析での感覚がおかしい

ところが、最近穿刺の痛みや不快感は全くなくなり、すべてかゆみと入れ替わってしまったようなのである。
すべて、というのは穿刺前にはイソジンを湿らせた綿棒で消毒するが、このとき感じるとすればこすり感や液体のイソジンの冷たさとかじゃないかと思うが、これもかゆいのだ。
透析終了時には、掻きたくなるようなかゆみがある。

穿刺はまぎれもなく痛みを感じているはずで、感覚は間違ったものを自分に教えている気がする。
かゆみは痛みと比べれば楽に感じると思うが、今あるかゆみが消え痛みに変わってほしいと思うことがリハビリ前進につながる感じがしても、自分は本当にそう思えるのだろうか。