20150203 なぜ痛みばかり感じたのだろう?

今回のリハビリでは、病院に着くといきなり居眠りが起きた感じだった。タクシーの中でも寝ず、病院に着いて、運転してくれた田中さんに会釈もしていた。
いつもと違うのは、薄目から見えた光景を、はっきり目覚めている自分が見ていることだった。リハ室では中里先生がリハビリできるのかしら、と私の顔を覗き込んでいた。私は起きているのに、身体が寝ている。「どうやって自分を起こしたらいいのかわからない」

奇妙な状態でリハビリははじまった。(血圧101)
頭はすっきりしていた。

すわって内側に傾いている足を、先生は足裏を地面に着けるように固定した。動く左手は、自
分の胸を触るとバランスが崩れ、胸から手を離し前に手を伸ばすとバランスはとれた。(なぜそういうことができたのかはわからなかった。お尻でバランスをとれているような気はした)
胸には麻で矢印を作って貼りつけたカードを先生が押さえ、私は胸を触ったり手を離したりバランスを取りながら、胸に触ったときには同時に矢印の方向を確認して答えた。

ちょっと右にバランスを崩したとき、肘から手のひらが痛くなった。腕の中には硬い棒が入っているようで、手のひらまで痛いと感じたのは、3本位の指の骨が一瞬動いたと感じたからだった。痛みが出て、先生は「横になろうか?」とおっしゃった。左手をついて、ずりっずりっと横になろうとしている間も、右腕の肘から手のひらは硬いまま、振動受けるとその度に痛んでいるみたいだった。中里先生は右腕を動かすと痛みは治まっていた。
バランスを崩す度に右手はぎゅっと力が入るときの感覚がわかりはじめたのかもしれないと先生はおっしゃった。

痛みがなくなったので再びすわる。しばらくすると、今度は右足のお尻から全体が痛む。左足はふくらはぎだけ痛んだ。この日は朝に、両足のふくらはぎがかるくつっていた。一瞬ドライウエイトが上がった?と思ったが、先週は食事が摂れずリハビリを休んだぐらいからドライウエイトの影響は考え難い・・・私がドライウエイトが上がるのは食欲がありすぎるときが多い。

リハビリ中のふくらはぎの痛みは、朝の攣りに似てかるいものだったが、リハビリ中の右足全体の痛みはなかなか治まらない強いものだった。先生は、「限界?」とおっしゃって、私はうなずき、また横になった。立膝・伸ばしをやっただけだと思うのだが、また痛みは止んだ。でも気になったのは、痛みはなくなったが、両足共硬く感じたことだ。「そうなのよ。」足を動かしている先生も感じていた。


「かたい」とは、よいイメージじゃないし、前回のブログで倒れてからやったことのない洗面台での歯磨きがまずかったのではないか。身を乗り出す格好を作るには力が必要で、私が力を入れれば必ずどこかの筋肉が緊張しているはずで、よいことを行ったとは思えないのである。先生は確か緊張してはだめとは言わず、緊張してしまったら、リラックスなどさせ緊張前の状態に戻せばよいとおっしゃっていたが。
なぜそんなことをやってしまったのか。そのときの自分も思い出すと、自分にはできないと思っていることができてしまうかもしれないという確認したい気持ちが強かった。できなかったけれど満足したのもまた事実だった。洗面台での歯磨き、頭でちゃんとシミュレーションしたらたぶんやらなかったもしれないのだが。。。



片マヒのときのリハビリのときに、痛みは脳が出していると聞いたと思う。痛みは、警告として脳が今までなかった感覚が生じてることを教えてくれいたのかもしれない。全くリハビリをしなければ、今日のひどい痛みも感じずにいたの思うからである。