リハビリを受けながらイメージ

今日は9時過ぎに目が覚めてりリハビリがあった。

先生は私の足のどこを押さえているのかな。見えない・・・
横になると右手は大抵、折りたたみ式のようにきゅっと肘が曲がる。
曲がる力は弱いので、リハビリ中は、左手の指で右手を持ち、肘の曲げ角度は90度程度に保ってみた。

足首を曲げようとしてくれているはずだけど、足首曲げたいと思ったらアキレス腱を伸ばしたくなる。
アキレス腱を伸ばしたいと思ったら、ふくらはぎがやわらかくなってくれたほうが気持ちはいい気がする。

でも私のアキレス腱もふくらはぎも動かないし、見た感じやわらかいというより緊張してかたそうだ。
自分ができることといったら、何があるのだろう?

イメージ。
頭の中で湯船に浸かってみた。
膝から下がじんわりしてきた。
最初は調子が良く、いい感じに気持ちがよかった。
次第にふくらはぎの反対側(すねの方?)が痛く楽じゃなくなってきた。

先生が「痛くないですか?」と質問された。先生から痛みの質問はあまりなかったと思う。
痛くないようにします、とおっしゃっていたからかも。
今日質問されたのだろう?
私はさほど痛くなかったので「いいえ」と答えた。

痛いけど、ひょっとしてこの痛みはマヒじゃなかったらわかるものという気がした。
理由もないのだが。
徐々に強まる痛みに引きずられる自分、痛みが楽になる自分が、感覚の世界で綱引きをしているみたいだった。
痛みが強くなったり楽になったり、痛みの呼吸みたいにこんなに入れ替わりがはやいのははじめてだった。
どちらかが真で、どちらかが偽?そんな気もした。
当然、麻痺で痛みをわからなくしている世界は偽だとは思うが。
混沌とした感覚を感じながらリハビリは終了した。

リハビリ終了後、先生は「今日は緊張を取ることなどを行いました。」

びっくりした。リハビリを受けながら勝手に考えてやっていた湯船に浸かるイメージ。
これも筋肉の緊張を取る可能性があるなと思ったからである。
先生のリハビリに同調して勝手にリハビリに参加できていたなら嬉しい。

リハビリ後に先生はいつも頭の向きを逆にしてくださる。(リハビリ後の排便のため)
いつも頭の向きを変えるのみだったが、この日は途中座位になるときがあり、先生が私の足を見ている場面があった。
リハビリで先生は何かを感じていらしたようだった。

今日のリハビリに関係ないと思うが、
この日リハビリの前に、10年程前に冊子「春秋」に載った、認知運動療法を受けた感想を書いた作文を先生に読んでいただいていた。入院中にお世話になったリハビリ療法士さんなどにもらっていただいている冊子で、以前編集者の方から宣伝のため何部か配るように言われもらったものたが、まだ残っていたのである。