リハビリが始まりました

透析後に、ベッドの横で車イスに乗って遅い昼食をとっていると、左後で話している看護師さんと療法士がいる。視線を感じるが・・と思っていると、療法士さんはこれから私のリハビリを担当してくれる方で、私の食事の様子を観察していた。

食後にリハビリはおこなわれた。
いつもお世話になっているリハビリの先生が病棟宛にお手紙を送ってくださり、療法士さんはそれを読んでくださったようで、「認知運動療法を受けているそうですね。少しだけ知っています。」とおっしゃった。
療法士さんは、「飲み込むときに上を向くのは、飲み込みやすいからですか」と質問し、私はいけないとわかっているが、頷いた。
「食事は疲れますか」という問いには、入院後はたっぷり時間をかけて食べられることもあり、やはり疲れており、「はい」であった。入院後のリハビリは、トランスの練習をお願いしようと思っていた。「目標は、介助を軽くするトランスですよね」「トランスも大事。でも食べることや体力も大事。」と療法士さんはおっしゃった。それを聞いてやはり栄養摂取が不十分だと、リハビリには不利に働くのだろうと思った。

今日はリハビリ初日で、足関節の動きをみていただくことになった。
足首関節を外旋にひねり、膝関節を内旋にひねり・・・つま先をもみほぐすみたいな・・・
「動かすと曲がったりしますか」
右足だけ、寝ている時、痛くなるまで強く曲がることがよくある。

靴下を脱ぎ、このとき背の高い車イスに乗っていたので、台をおいてもらって、その上に両足を置いた。
「足がついているのわかりますか」「つま先だけ」
踵に意識を集中しても、触られても弱くしかわからなかったが、
「振動を感じるか」→「感じる」
「叩かれているときは」→「わかる」
であった。


その後、台の上を地面と見立て、車イスからベッドへトランスした。
素足でトランス、台の上でトランスもはじめてで緊張した。


トランスは、両足を地面につけて、両足を軸として座っている場所を車イスからベッドへ(またはベッドから車イスへ)変えることである。
右足はトランスの間に滑ってしまいじっとしていられない。
療法士さんが右足が滑らないようにしてくれていたが、この右足の滑る動きは、勝手に強い力を出してしまう、寝ている時の右足っぽいなと思った。