20160202 トランスは、両足を地面につけ体幹を安定させること

血圧122。
リハビリは、肩甲骨周辺の筋肉を広げる感じがわかるか質問されることからはじまった。
最初は先生がハグするように腕を動かし肩甲骨が背骨から離れていく方向に動いているのを見ても、自分の身体に置き換えて考えることができなかった。先生が座って右手が曲がって後ろへ引けて、右足が滑って地面につくことができない格好をなさった理由。右手が曲がって後ろへ引けても、ハグするように右の肩甲骨を動かせれば、座位のとき後ろに倒れないことを説明していた。

マットに座り、自分でできるかハグするように右腕を前に動かそうとした。当然ながら動きはなかった。
カードに麻のような紐が矢印の形に貼り付けてあり、このカードを右肩付近に先生が置き、私は左手で触って紐の矢印の方向を答える課題を行なった。

この課題を行なったところ、右足は地面につき全く動かなくなり、右腕が前方に押し出されるようにゆっくり動いていた。
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目が点…、であった。動かなかった右肩がなぜ突然動き出した理由がわからなかった・・・
わからなかったが、課題で自分が何をやっていたか、思い出してみた。

行なった課題によって、動き出した右肩付近に置かれたカード上の矢印の方向は、触りながら確かに集中しなければ、三本の線で作られる矢印の方向を決めるとがった部分がどこにあるのか、カード全体の形に対して矢印を形作る一番長い線の位置は・・・、このようなことは考えらず答えに結び付かなかった。 

考える最中、矢印をさわりつつ部分的に形がイメージされることが頭の中で頻繁に起こっていた。最後に予想する矢印の方向が決まると、自分が思った矢印の方向に、自分でカードに触れ指で方向を指差している。同時に自分の右肩を見たり触れたりしているときもあった。

課題のときは矢印が実際どの方向を向いているのか考えているだけだが、答える段階では自分の右肩での自分の指の方向が気になっていた。
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座位で後ろに倒れそうになっても、右腕を前方に動かせると、自分で体幹を前後にバランスをとることができ元に戻せる。リハビリ終了後、マットから車イスへトランスしたとき、自分では気がつかなかったが右腕は前方に出していたと先生はおっしゃっていた。


リハビリ途中、中里先生が私の右手のひらは少しかたく握られていたがこれをほぐし、この右手の親指と人差し指に、課題で使ったカードを挟んだ。矢印は下側でわからなかったので、右手で矢印を伏せてカードを「持ち」、左手でカードを触って矢印の方向を考えた。
これを行なう前後に手首の動きを確認している。前後どっちで見たのか記憶が曖昧だったが、中里先生が2度びっくりされたのは覚えている。以前は握っている手は甲側しか動かなかったのに、手のひら側にも動いた。さらに手のひらを自分に見せるような手首のひねり?の動きもあった。どちらもわずかな動きだったが、これを見るともっと自分で手を動かせたらいいのになあと思う。