痛みを甘んじてみた

結局のところできなかった、痛みをかんじなくする頭の切り替え。

痛みがはじまり、それを先生に伝え、リハビリしていることを忘れようと夕食メニューを考えようとした。 食材は何があったかを思い出し、食材の組み合わせいろいろ変えてメニューを考えることが好きである。 ところが私の頭の中では、痛みが料理のメニューを考えるより勝っており、痛みはいつも通り痛かった。

痛みに太刀打ちできる方法を探し続ければいいのでしょうか。

先生「何かに集中したり楽しいことを考えると痛みは忘れやすいけど簡単ではないよね。」

そういえば・・・
先生に痛みが出たとき伝えなくてもいいかもしれないと思った。 痛みを忘れようとしているときに「ここが痛い」と明示すれば、痛みは忘れにくくなる気がしたから。

今日は頭の切り替えはうまくいかない気がして、痛みを忘れようとするのではなく、痛みを味わってみようと思った。

工夫がない気がしたが、脳は理解できない感覚を感じると全部痛みを出すということを聞いた気がする。リハビリで感じている痛みは、脳には感覚があることがわかっても正しく表現できないことが多いそうである。

私はリハビリでの痛みは、切り傷などの痛みとは違って、いやあな感情を含んでいるようなはっきりと表現しにくいものを感じていた。

痛みをじっと感じたら何かわかるかもしれない。感覚を感じていなくてもスポンジをあてている身体の部分を考えると感覚がわかり出すような。

無謀な感じはしたが、やっていることは集中力を使っていた。
しかめっ面で痛がっているときと比べると、痛みはMAXまで行っていなかった。 集中力が切れると、強烈な痛みがやってきた。「痛い!」と言うと、先生がわりとすぐに痛みを取ってくださった。

リハビリを終え疲れた。
夕方、ベッドにいると両足裏がものすごい痛くなり、車イスに移乗したら痛みはおさまった。
リハビリ中に何度も足の指に感覚がして、先生は足の指をたくさん動かすリハビリを行ったとおっしゃっていた。やっぱりわからないのは、先生は左足しかリハビリは行っていないのに、リハビリ終了後に現れる痛みは両足であることである。しかも今回は右の方が痛みは強かった。