患者の気持ち、医師の気持ち

昨日は、以前に透析で通院していた透析の患者会のお花見に誘っていただいた。

天気が悪く一旦中止になったお花見も、病院に着いたらみるみるうちに晴れて、咲いてた八重桜を見ることができた。

この日の患者会は、透析スタッフもたくさん参加されていて、双子の女の子もいたり何だか賑やかそうに見える宴会だった。30人以上?
患者会役員によるマッジクショーやビンゴがあり楽しかった。
役員の方々、本当にありがとうございました!!


でもこの日、印象に残ったのは、宴会の中で、透析医で現在リハビリ医の先生が私に話されたことだった。

働き盛りの50歳代の男性で、脳出血で透析が必要な患者さんがいらっしゃる。
先生と同世代であり、気になっていると話された。
先生は、脳出血であるその患者さんに、これから透析が必要な病状にあることを説明されたそうである。

病気は、患者本人の辛さがクローズアップされることは当然である。



未だに私には内容が重すぎて読めていない「腎臓病と人工透析の現代史」という本がある。

なぜ人工透析が公費負担になったのかは、先輩の患者が苦労して集めてくれた署名のおかげなのだと聞いていた。
でもその事実を読んだことはなかったから購入した本だったが、この本で腎臓病の患者会は医師が立ち上げたことを読んだ。

透析が公費負担で受けられなかったとき、やがて腎不全になると診断するたびに、医師は患者と家族に対して、生きるためほぼ一生高額な人工透析を受けなければならないですが、費用を払えますかと説明し続けるのには限界があったこともあったのではないかと思った。
高額な人工透析の費用を払い続けられる患者ほとんどいないからである。

この本を読めていないのは、高額な公費負担で生きることに負い目をやっぱり感じるからであるが・・・


先生のお話を聞いてこの本を思い出したのは、どうやって先生は病気の自分を治療しようとしているのだろうと思ったら、自分だけではなく先生も辛いときもあると感じたからである。

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