おじい様にあって自分にない違い

透析でお隣のベッドのおじい様は、透析を終えてベッドを離れるとき、近くの透析機械をきれいにした技師さんにご挨拶しているように見えた。

恐らく年の初めの透析だから、といつもと違う雰囲気を感じた。
年の初めに透析室に来たときは違う雰囲気を感じるが、透析後に自分が同じ感覚になったことはないなと思った。

よくわからないが、おじい様は去り際が丁寧できれいだなと思った。

自分が話せないと知りながら、おじい様の口を見たら、「お先に」と透析中の自分に話してくださっていると気づいたことから、気づいたことを伝えるためには笑顔作るしかなかったが、それがきっかけでおじい様との短い筆談ははじまっている。