おいしいチョコレート 透析患者の骨

1ヶ月血液検査のリンのデータが高かったんです。

先生は「心当たりは?」と聞き、私は「チョコレートかな?」と思いました。
最近おいしくてよく食べた気がしたんです。








透析患者にはいくつかリン吸着剤のお薬があります。
私は炭酸カルシウムを1日3錠処方していただいていました。

真面目に毎日つけてはいない食事の記録。
ピンクの文字は、2/15は血液検査があるとわかっていたので、チョコレートを食べてあとすぐに多めの炭酸カルシウムを服用してみたことをさす。

チョコレートを多く食べたわりに、多めの炭酸カルシウム服用でリンのデータは下がったので、チョコレートが原因だったようです。。。
今回トリュフサイズのチョコレート10個に炭酸カルシウムを2錠服用して、リンはちょっと高めでカルシウムは問題ないデータでした。

日本透析医学会のガイドラインでは、血清リン(P)の管理目標値は透析前で3.5~6.0mg/dl、
血清カルシウム(Ca)の管理目標値は8.4~10.0mg/dlとなっています。
Ca・P積とは、カルシウムリン積と読み、カルシウムの値とリンの値を掛け算したものです。
カルシウムやリンが高いと死亡の危険度が高くなるというだけでなく、Ca・P積が高い場合、
動脈硬化のリスクも高くなります。透析患者さんの動脈硬化は血管の中膜が石灰化を起こし、
弾力性の無い動脈となることが問題となります。

血管の石灰化は透析を導入してからどんどん進んでいくと言われています。
石灰化を防ぐ一番の予防法は、カルシウムとリンの管理を十分行うことです。
カルシウムとリンを掛け合わせたCa・P積を55以下にすることが大切です。

参考;透析患者のCa・P積

透析患者と骨

透析患者はカルシウム代謝異常で、カルシウムを摂っても骨がほとんど作れないそうです。
リンはカルシウムと結合しやすく、リンは骨のカルシウムにくっつき、骨は壊れます。
私はすでに骨粗しょう症です。と、思います。(ToT)
現在透析を受けている病院の骨密度測定では、骨粗しょう症との結果は出ていません。(骨密度0.449g/㎠、若年成人の平均の69%)
でも10年以上前に透析で通院していた病院では、重度の麻痺の右足で測定、骨粗しょう症と診断されています。(14年前。骨密度0.507g/㎠、若年成人の平均の64.5%)

透析の病院の骨密度測定方法が違うことがあります。(私は、手のひら、腕、右大腿骨で測定したことがあります)
骨密度検診・検査の基礎知識
骨粗しょう症と診断されたときは、重度の麻痺の右足で測定していて、このとき左足も知りたかったです。

2回目の脳出血直後、胃ろうで骨と皮のようになった私にしばらくタンパク質制限せず食べるよう主治医の許可があったのはチョコレートでした。
その間リンのデータが高いのを見ていたのにすっかり忘れていました・・・
リン吸着剤を上手に使っておいしいチョコレートをいただきます!