筆談

「目に力が無い」
この日のリハビリは、先生との筆談のみだった。

ネットに公開するブログのため詳細は書けないが、私にとっては重要であったものが突如なくなることがわかった。
それだけでも悲しいのに、透析中送られてきたこのことに関するメールだったが、自分を立ちなおさせる要素はなにもなく、あるのは自分を否定する内容だった。

私は一気に気力を失って、自分の身体を壊したくなった。
軽いうつ状態に近かった気がしたが、今じゃ考えられないことだが、刃物は全く怖くないと思えた。何かを口にする気力もなかった。今から考えても自分をコントロールできなくなったのは、自分の精神力の弱さだと思う。

先生との筆談は、やる気がなくなったのは、ある人の、質の高い筆談が、自分の中では外部情報を知るうえでなくてはならないと感じていたことがよくわかった。

質の高い筆談を言われてもわかりづらいが、表現力が豊かで確実に伝わり、読み手による返事は少なくて済む筆談は、コミュニケーションは円滑に思えるため、そう表現したのである。