右の手のひらで感じ続けてきた感覚

退院後、私の入浴でいつもヘルパーさんに大変ご迷惑をお掛けしていた。今もそうだが、今以上に大変だった。

座れていなかったため、洗う最中に何度も浅い座りになって落ちそうに感じ、奥に座れるように身体を引っ張り上げてもらう。(今は1回あるかないか)。

洗髪には、首がぐらぐらしてやりづらかったそうである(今は首は大分真っ直ぐになってきた)。

右腕は胴体に硬く貼りついたようで、脇の下を洗うために右腕を引き剥がすのが大変で、自分で右の脇の下は洗えなかった(今は右の脇の下を簡単に洗うことができる)。

硬く握り締めていた手もこじ開けるように洗って頂いていた(ある時期から、自分では右手のひらを開けないのに、ヘルパーさんだと簡単に開いていた。今はまだ自分で右手のひらを開いて洗えないが、ヘルパーさんは右手のひらを簡単に開いて洗っているように見える。)。

記憶はさだかではないが、右の手のひらを洗って頂くと、無感覚であったのだが、徐々に身体全体でゾクゾクと嫌な感覚が起こり始めた。洗ってもらいたいのに洗われる感覚は尋常ではなく、今までに感じたことのない不快感がした。その感覚は右の手のひらをこすっているときだけであったため、つらいというものではなったのだが。

その不快感が、先週の土曜日の入浴で、ぱったり消えていたのである。
感じたのは、指の筋肉が揺れているだけだった。永久に消えてほしい不快感なのだが・・・