生きるのに必要な食べる行為

「カルテに書いてないから聞いてよかった」

今日はSTの方が昼食に指導してくださったが、その前に私のブログに感想を聞かせてくれた。
その内容は、脳出血後びっくりしたでしょうとか(実際右半身動かなくなっているのに、自分の状況がわかっていないので、びっくりしてない)、いつ耳が聞こえなくなったのか、書いている文は失語症だったのか、など昼食前のざっくばらんな会話のつもりが重いなと思った。

失語症は、言いたくても言葉で表現できず、書いた文は助詞が間違っていた。
リハビリ後に覚えていることを文に書くのを勧めたのは中里瑠美子さんで、おかげで、前日に読んだ本は忘れていたのに思い出せるようになり、言いたいことが言えるようになっていった。

自分のことをこんなにわかってくれるなんてうれしすぎる。
いかに自分は人にお見せできない、爬虫類的食べっぷりについて説明したくなった。
相変わらず私は天井を見て噛まないと口の中のものはこぼれる。

器を持たずに、不器用な片手で食事はやっかいだとわかっていたが、改めてスプーンを満足に使えず食事に莫大な時間のロスだと思った。現在食べさせていただき、できるだけはやく飲み込むことばかり考えていた。

スプーンをうまく使えたら便利だろうな。
ST「訓練です」